皆様こんにちは!
名古屋市守山区で外構と庭の専門店をしている、イギリス帰りのガーデン&エクステリアデザイナー『ガーデンドクター柴ちゃん』が
【外構はいつどこで頼むのがベスト?】をお送りします!
家を建てる事って人生で何度もできる事じゃなし、しっかりとお金のかかる事なので事前にちゃんと知っておきたいですよね!
敷地内のどの場所に家を建てて、どんな導線と外構を造ることが自分たちの家づくりにベストなのか!
ハウスメーカーさんに言われるがまま家を先に建ててしまって、乗りたかった車が入れられない、家がもう少しだけ下がっていれば・・・何てこともよく聞く話です。
同じ金額でもっと効率よくオシャレにできたはずなのに・・・っとならない為に!
是非家を建てる前の情報としてご覧ください(^^)
まずは、家を建てるハウスメーカーと外構を造る会社は全く別!という所を改めてお伝えしておきます。
ハウスメーカーさんは家を造る専門で、外構の事は”自分の仕事ではない”という当たり前ですが忘れがちの大切な事を大前提として。。。
ガーデンドクター柴ちゃんがこの仕事を始めてからそろそろ22年・・・
22年も経っているのに、全然変わっていないなと思う事があります。
それは相変わらずの外構・エクステリア計画の軽視。
いつもは余り過激な言葉は使いませんが、あえて今回は使ってしまいます。
外構・エクステリア計画の軽視 です。
これは、感じますね。
明らかに軽視されています。
ハウスメーカーさんの下請けなどするとよくわかります。
「本当に申し訳ないのですが、ちょっと時間がなくて・・・2日で仕上げてもらえませんでしょうか?」なんて言ってくるハウスメーカーの担当者さんなんて普通。いや、良い方ですね。
今日の明日でプラン出せとかはザラです。
これだけでも如何に軽視されているかわかると思います。
更に言うと、「今回は全然予算がなくて・・・コンクリート土間と機能門柱だけでお願いします。」なんて言うことも。
それはまあ、予算の問題だから仕方ないかなと優しい方は思うかもしれませんが、
柴ちゃんなんかは
「そんな外構で、何千万もする家売って良いのですか?」
と言いたくなる。
仮にも注文住宅でフルオーダー。
家に何千万も掛けて外構予算がたったの何十万円なんてバランスがとれないでしょう。。。涙
もちろん、何十万円の外構がいけないと言っている訳ではないです。
それがお客様にとって最適で最高のプランならば何も言う事はありません。
でも、大体最高のプランではないんです。
家にお金使いすぎて、外構に回る予算が無いとか、後で残りの外構はやってもらえれば良いから今回はさわりだけとか・・・
完全に外構・エクステリア計画の軽視だと思うのです!!!
では、何故ハウスメーカーさんは外構・エクステリア計画を軽視するのでしょう?
ガーデンドクター柴ちゃんが思うに、それは
家を売りたいから!!!
ハウスメーカーなんだから家を売るのが当たりまえ。
そりゃあ当然ですよね。家を売って儲けたいんです。
でも、家って当然家だけじゃない。
土地があって、外構・庭があって、家がある。
一番大切なのはその家(土地・外構・家を含めた空間)で暮らす人が、
その人たちのライフスタイルにあった空間で快適に楽しく満足して暮らすという事。ガーデンドクター柴ちゃんはそう思っています。
しかしながら、本当にそこまで考えているハウスメーカーさんってほとんど無いと思います。。。。
その証拠に、大手のハウスメーカーさんで、外構までトータルでしっかりとプランして受けている会社さんは私の知っている限りゼロです(それに比べて建築家さんてトータルで考える方が多いから素敵な施工例が多いと柴ちゃんは思います)。
良くても子会社で外構部隊を持っていて、そこにやらせていたり、悪い所なんかは「外構はうちはやりませんので」といって取引のある外構業者を紹介する。
これって、全て軽視している証拠なのでは無いでしょうか?
と柴ちゃんは思ったりするのです。下請けにやらせるって自分たちで責任取る事をやめるってこと。対お客様に対しては「私どもで全て責任を持ってやりきります!」みたいな格好の良い事を言うと思いますが、内情は何か問題が出たら全て下請けに責任を取らせる。
労働基準法だかなんだかには「元請けと下請けは立場が同じ」とかなんとか言っていますがそんなわけありません。
それなら「明日プラン出してください」なんてお願い出てきませんよね。
同じ会社だったら、えらい問題になっちゃう。
でも、世間一般の外構業者ってこれ普通にやっちゃってるんですよね。
だからブラック企業が多い。
別にそれでも良いよという会社さんもあると思いますが、ガーデンドクター柴ちゃんはハッキリと嫌と言いたい。柴ちゃんはそんな会社にはしません。まっぴらご免。
それって、そもそもお客様のためになりません。
「明日までにやってくれ」と頼まれたプラン。それをやったら、元々やるはずだった仕事はどうなるんですか?先延ばし?それとも質を下げる?ただ頑張ってやる?
でも、そうやって頼まれたプランて結構な確率で没になるんです・・・
ガーデンドクター柴ちゃんは下請けの仕事を辞めてもう結構な時間が経ちます。
今では、一般のお客様に沢山来て頂き、色々と外構の相談をきかせてもらいます。
しかし、やっぱりハウスメーカーさんの外構軽視ってかわっていないと感じます。
何故かと言うと、「一度も話をしていないのに外構のプランが出てきて、こんな物だと思っていました。」と言うお客様が相変わらず多い。
まあ、そのおかげで柴ちゃんに相談頂くので今となってはありがたいのですが・・・
今までハウスメーカーさんの悪口ばっかり言っている様になってしまいましたが、現状把握だと思ってください(汗)。
でも実は良い所もあるんです。
良い所①
やっぱり責任を結局はメーカーが取ってくれる。
なんだかんだこれは大きいかもしれません。
大手さんならば結構な事があってもつぶれない(かもしれない)。
以前大きなマンションが傾いたことがありましたが・・・・全棟立て直すとか言ってました。
こんな事があったら、小さい所だと普通に会社つぶれてしまうとおもいます。
良い所②
早めに外構を考えられる可能性がある
実はこれが結構大きい。
外構はタイミングによってはどこに何を作るかをかえられなくなってしまう事があります。
例えば、
「本当はここに駐車場を作るのがベスト!だけど、もう家が建っちゃってる・・・」
なんて事が起こりえます。
一般のお客様で外構の事ぎりぎりまで考えていなくて、あとは引き渡しだけど・・・こういう事結構良くあります。
まあ、これもハウスメーカーの担当者さんがしっかりと考えてないだけという事もありますが、ハウスメーカーで予算を組む時にあらかじめ外構プランを作る時は(ハウスメーカーの担当と外構の担当が確りしていれば)外構の担当者が「家はもう1m下げてプランしてください。そうでないと車が入りません。」なんて言う可能性があります。
柴ちゃんなんかはまさしくこんな感じでした(でも、ハウスメーカーの建築家にいやがられたりする可能性も大)。
まあ、良い所はこれくらいかな。あと③でメーカーによっては仕様がきっちりしていて頑丈。これもある。
悪い所は前にも話しましたが、まとめると
悪い所①
外構は人任せで真剣に考えていない(もちろんハウスメーカーの担当さんによってはしっかり考えてくれる方もおられると思います。)
悪い所②
ハウスメーカーの営業が外構予算はとても少なく見積もるので良い物が出来ない。
最初組んである予算組みの金額なんかは、「何でその金額で出来るの?」と思ってしまう様な金額が多い。
悪い所③
ハウスメーカーの取り分が発生するので、外構屋さんに直接頼むより基本的に2割から3割は高い。
これはまあ、考えれば当たり前の事ですよね。その分、アフターや構造的に確り作られているということも出てきます。まあ、柴ちゃんの方がアフターも、構造的にもしっかりしていますけどね!
こんな感じでしょうか?
ここまで長くお話ししましたがここからが、今回のブログの肝です。
柴ちゃんが考える外構を考えるのに重要だと思うポイントは次の4点です。
①外構を考えるタイミング
出来るだけ早い方が良い。外構は家を建てる前の造成も結構重要なポイント。
土地の形や高低差によって出来る事と出来ない事がでてきます。早めの段階で良い外構業者さんを見つけて、ハウスメーカーさんと同時進行くらいで打ち合わせして行くとかなり良い物が作れるはずです。
②外構に対して真剣に向き合っているか
これも大切。ハウスメーカーさんは下請けさんを使ってやっていたりして、丸投げ感が強い所もありますが、一応体裁は整えないといけないので60点から70点くらいの事はやってきます。なので、「まあ、ありかな」くらいですけど、世間一般の外構屋さんはどうなんでしょう?
実はこれが様々で、超いい加減な所もあるのが本当の所。
この辺はしっかりとその外構業者さんを見極める必要がありますが、例えば建設業許可を持っているかとか資格があるかとか、日本エクステリア建設業協会などの団体に入っているかなど色々と判断基準はあると思いますが、やっぱり担当者かな。確りとお話をして、この人なら大丈夫と思える人・外構業者に頼む事です。ハウスメーカーさんには柴ちゃんだったら頼みませんね。ハウスメーカーさんと外構業者さんが対等というのもとても大切です。TOPの写真のお客様の場合は、ハウスメーカーさんに家を建てる位置をずらしてもらいました。
こういうのも対等な立場だから頼めます。でも、タイミングはありますけどね。
③金額
やっぱり切っても切れないのが金額。「お金は十分にある。最高の物を作ってくれ!」と言う方であればハウスメーカーさんのスペシャル部隊に頼んでも良いと思います。しかし、そうじゃない方も多いはず。柴ちゃんだったら信頼のおける外構屋さんに頼んで同じお金でも良い物を作ってもらった方がいいなと思います。これは誰でもそう思うかな。
④デザイン
デザインも大切ですよね。ハウスメーカーさんだとちょっと物足りない・・・というお客様。結構多いです。やっぱり、60点から70点を目指すんでしょうか。
でも、デザインだけでもほうんとうはいけない。こだわりを持って理由を持ってデザインしている事が大切。でも、本当はそれよりもお客様のお話をしっかり聞く。これが最も大切だと思います。
結構色々と書きましたけど、伝わったかなあ・・・
元々こちらの記事は2018年にブログで書いたものですが、家を建てる時の外構の立場に関しては残念ながら変化はあまりなく
現状も同じような感じが続いています。
ガーデンドクター柴ちゃんは守山区からイギリスで経験した庭生活を広げるというミッションのもと日々活動しています
外構も当然庭の一部。
柴ちゃんはこの記事を沢山の方に読んで頂いて、一人でも多くの方に素敵なガーデンライフを楽しんで頂きたい。
そして、守山区を日本に誇れるガーデンシティにしたい!!!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
柴垣 慎太朗 プロフィール
Shintaro Shibagaki
柴垣グリーンテック株式会社 代表
お庭の本場と言われるイギリスに渡りチェルシーフラワーショウにも参画!
そこで培ったノウハウをいかしお客様にとって最適で最善なデザインプランをご提案しています
生年月日:昭和53年2月10日
血液型:A型
資格:一級造園施工管理技士 、二級造園技能士